おかやまの農林水産業 令和6年度版
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生残率(%)005■しげんせとないかいちぎょしゅびょう1008060402010152025303540455055606570(日数)種苗生産・中間育成の目的うしまどえさ岡山県農林水産総合センター水産研究所(瀬戸内市)種苗生産での生き残り自然界での生き残り中間育成小さいサイズでの放流放流しゅびょう種苗生産や中間育成ってな〜に? 魚や貝はたくさんの卵を産みますが,ふ化してもすぐに食べられたり,餌を見つけられず,ほとんどが生まれて10日以内に死んでしまいます。種苗生産は,人工的に安全な場所で,十分な餌を与えて,たくさんの稚魚を生産することです。また,中間育成は,放流後の海での生き残りを増やすために,より大きく育てることです。魚・かにの種苗生産3 これからの漁業 最近,瀬戸内海では,魚が少なくなってきました。そこで,魚が住みつきやすくするためにコンクリートブロックや石を海にしずめたり,海草を育てたりしています。また,魚やかにの卵を人の手でかえし,稚魚を海や川に放流し,自然の中で大きくしてからとる栽培漁業も進んできています。今までのとるだけの漁業から,水産資源をふやしながらとる「つくり育てる漁業」への努力もおこなわれているのです。 これからの漁業のことを調べるために,わたしは瀬戸内市牛窓町にある岡山県農林水産総合センター水産研究所を見学しました。

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