おかやまの農林水産業 令和6年度版
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げりひょうばんぼくじょうむてんかゆうき乳を飲むジャージーの子牛ジャージー牛乳の生産工場てま■はなさなければなりません。子牛は,人間が親代わりとなって育てるのです。生まれてから2週間ぐらいが,下痢などからだの調子をくずしやすい期間なので,農家の人もたいへん気をつかいます。 子牛の世話は,手間のかかる仕事です。そのため,蒜山酪農協では,子牛を農家からあずかり,牧場で2年ほど育て,乳を出すようになってから,ふたたび農家にもどすという仕事もしています。 また,酪農のさかんなこの蒜山の地には,昭和40年にできた中国四国酪農大学校があり,多くの人が,ここで酪農の勉強をしています。組合長さんの話 この蒜山地方に,ジャージー牛がニュージーランドからやってきたのは,昭和29年のことです。今では,ジャージー牛の数がたいへん多い地域なのです。 蒜山酪農協では,ジャージー牛の乳を使ったチーズやヨーグルト,アイスクリームをつくり,昭和59年から売り出しています。 最近では,ジャージーの生クリームや牛乳を使ったスイーツ(ケーキやプリン等)も人気があります。 蒜山のジャージー牛乳は,おいしく,栄養のある牛乳として評判がよく,みなさんに飲んでいただけるようにと,わたしたち農家は願っています。 また,ジャージーのお肉は美味しい成分をたくさん含むことが科学的に証明され,おもに蒜山の観光施設や関東の有機・無添加食品の通信販売を行う会社,レストラン等に販売されています。 さらに,ジャージー牛のかわいらしさは大変人気があり,組合の牧場では牧場体験やちちしぼり体験などをおこない多くの人に来てもらう取り組みも行っています。

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