おかやまの農林水産業 令和6年度版
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へ■びなんぎゃくどりょくせんかむり大西さんの話機械で自動的に選果されるなす 収かくしたなすは,共同選果場で大きさや形ごとに分けられ箱づめされます。そして,各地の市場に送られます。 出荷をする大西さんといっしょに共同選果場をたずねてみました。 大きな建物の中で,30人ほどの人が,選果機の皿の上になすをのせたり箱につめたり,いそがしく働いていました。JAの人の話ることを,次のように話してくれました。・よいなすをつくるためには,やはり土づくりをきちんとすることです。よい土づくりができていると,病気や虫に強いなすに育つのです。・たくさん収かくするためには,肥料をやりすぎないことが大事です。また,なすをならせすぎたり,逆に取りすぎたりすると収かく量が減るので,無理をさせないことも大切です。・備南のなすは,つくりはじめて50年以上になります。「備南の千両なす」と呼ばれて,色,日持ち,歯切れなど,品質がよいと評判です。・なすをつくっている農家が集まって,なす部会をつくり,共同で苗を育てたり,選果や出荷の相談をしたりします。育て方の研究会も開いています。・また,土づくりをしたり,つぎ木の苗をつくったり,土の消どくをしたりして,元気ななすをつくる努力をしています。・暖房をしたハウスでなすを育て,他の産地があまり出荷しない冬から春にかけて,出荷する工夫もしています。

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