おかやまの農林水産業 令和6年度版
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 温室でマスカットをつくる農家をたずねてイ 安田さんの家は,ぶどう栽培がむかしからさかんな岡山市北区横井上にあります。 山間の平地や斜面に温室がならんでいます。安田さんの家では,ぶどうの女王ともいわれるマスカット・オブ・アレキサンドリアと,コールマン,シャインマスカットをつくっています。 安田さんはこういいます。「土をつくって,木をつくって,実をいただく。こういう気持ちにならないと,よいぶどうはできない。自然を相手にしているほこりを大切にしたい。」 土づくりは,たい肥が重要です。草を主体としたたい肥を自分でつくり,畑に入れているそうです。 たい肥は,草を1年間露天に積んでつくり,次の年に使います。ぶどう1本につき,年間70キログラム入れるそうですが,それだけの草をかるのは大変な仕事だそうです。ひ⓰やすだしょうひしゃよこいかみしゃめんはくほうろてんゆめはくとうはくれいかんきょうやさ岡山市北区横井上JAの人の話 このような生産者の努力によって,一宮特産のもものイメージはさらに高まり,「岡山のももはおいしい。」といわれるようになりました。 わたしたちは,日本一のももづくりのために農家の人たちと次のような努力をしています。(1)消費者に好まれる清水白桃や白鳳,おかやま夢白桃,白麗などの品種を増やしています。(2)よりおいしいももを生産するために,栽培技術の指導をしています。(3)土づくりや排水の工夫をしています。(4)安全で安心なももをつくるために,人と環境に優しい農業をめざしています。

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