おかやまの農林水産業 令和6年度版
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ご⓫ちょうせいたんばぐろくろだいずささやまたんばしゅっかひょう被害豆の除去作業農薬をまくラジコンヘリコプター(2)日本一の黒大豆づくりをめざして 日本では全国的に米が生産されていますが,人々の食生活の変化により米の消費が少なくなり,昭和40年代後半から日本全体で米があまりはじめました。そのため米をつくりすぎないようにする「生産調整」がおこなわれ,岡山県でも田で米以外の作物がつくられるようになりました。そして岡山県北東部をはじまりとして,「丹波黒」という品種の黒大豆が県内各地でつくられるようになりました。 黒大豆はふつうの大豆と同じように,6月に苗を植え,11月に収かくをします。ふつうの大豆と比べて大きく,味がこくておいしいと人気があります。しかし,土づくりや水の管理・病虫害などに気をつけないと,小粒になってしまうので,育てるのが大変です。 そこで,ラジコンヘリコプターで農薬をまいたり,収穫した豆を乾燥させ大きさごとに分ける作業をJAでまとめて機械でするなど,生産の管理のための工夫をしています。また,よりよい黒大豆ができるよう,農家が集まって栽培方法の研究もしています。 こうして育てられた黒大豆は「おかやま黒まめ」という名前で出荷されます。岡山県は,有名な産地である兵庫県丹波・篠山地方につぐ面積で,日本の代表的な生産地となっています。

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