おかやまの農林水産業 令和6年度版
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きかいせんしょく岡山市の花市場浅井さんの話花の収かく 花の収かくは,11月の上・中旬から4月まで続きますが,市場の値段に注意しながら計画的に出荷していきます。浅井さんの家では,たくさんのハウスがあるので収かくのときは,人をたのんで作業をしています。 倉敷市船穂町では,出荷できる期間を長くするために,スイートピーのたねを冷蔵することによって,花を早く咲かせる工夫も  スイートピーづくりには土づくりがとても大切です。8月には,土の消毒をします。また,20年以上もつくると土がだめになってしまうので,機械で深くほりおこします。 種をまいてからは,水と肥料のやり方が一番むずかしいです。土の質によって水と肥料の量がちがってくるからです。 水やりは,山の上に水をため,パイプでビニールハウスまでひいています。スイートピーは,水のやりすぎはよくないので,水のやり方には,特に気をつかいます。 作業の中で最も時間がかかるのは,「つるさげ」で,のびたつるを折り返して下でまいていきます。この作業はとても時間がかかるので,4〜5人に手伝ってもらっています。 スイートピーの種は,自分の家でさいたものの中からよいものを選んでおきます。花の色は約30種類ぐらいあります。その他にも収穫後のスイートピーに「染料」を吸わせて,自然には生産できない色味を持った「染色スイートピー」も作られています。様々な色があり,50種類ぐらいあります。 倉敷市船穂町は,全国的に有名なスイートピーの産地です。今では,他県でもさかんに栽培されるようになってきました。わたしたちは,品質のよいもの,消費者の好みにあったものをつくろうと努力しています。■

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